へなちょこな音楽ブログ

音楽の知識全くないけど音楽について色々かくよ!!

『レコスケくん』単行本ガイド(2016年以降の掲載話も)

 

f:id:uguI:20210827181948j:plain

左上『レコード・コレクターズ増刊 レコスケくん』、右上『レコスケくん Complete Edition』 下中央『レコスケくん 20th Anniversary Edition』

レコード漫画としては唯一無二の知名度を誇る漫画、『レコスケくん

この『レコスケくん』を読みたい人向けに自分が分かってる限りの情報をまとめた。

ミュージック・マガジン社以外から出版されたものはほとんど把握できていません。

レコスケくんの単行本(全てミュージック・マガジン刊)

レコード・コレクターズ増刊『レコスケくん』(2001年)

『増刊』

この本は初めて出たレコスケくんの単行本。この単行本は後に出版される単行本の母体となるような単行本である。この本の特徴はボーナス・トラックとして、レコスケくん』以外の音楽関係漫画が収録されている。その中の「いとしのレイラの巻」以外はこの単行本以降のバージョンでは収録されていない。

 

レコスケくん COMPLETE EDITION(2007年)

『COMPLETE EDITION』

この本はタイトルの通り、この上の『増刊』の完全版のようなものである。しかし、厳密に言えばこの『COMPLETE EDITION』にはなく、『増刊』のみに掲載されている話(ボーナス・トラック)もあるため、なんとも言えない。

また、今回紹介した3冊の中でこれにしか載っていない話がある。それは2006年『SPARKS GUIDE BOOK』に掲載された『ディス・タウン』である。(あまり音楽に関係のない話なので20周年の時はカットされたのかも?)

さらに、この本の最大の特徴は「さすらいのレコスケ」がミュージックマガジン1997年1月〜12月号に掲載された時の完全復刻で掲載されているという点である。このヴァージョンの「さすらいのレコスケ」は当時のミュージックマガジンかこの『COMPLETE EDITION』でしか読めないレアなレコスケくんである。(『たのしい人生』(98年、青林工藝舎刊)でも同じように掲載されているらしいけど、タイトルイラストを含む全て完全復刻はここが初出?)

また、97年頃の絵柄で書かれた「レコガール登場(後編)」はおそらくこの本でしか読めない?

レコスケくん 20th Anniversary Edition(2016年)

『20th Anniversary Edition』

現時点での決定版。

レコスケくん』誕生20周年を記念した本。2016年時点のほぼ全てのレコスケくんを読むことができる。一部収録されていない話(これ以前の本参照)もある。けれども、基本的にこれさえあれば大体のレコスケくんを読むことができる。

表紙等のデザインも大きく変わった。

単行本未収録のレコスケくん

ここからは現時点(2021年12月)で単行本に掲載されていない、レコード・コレクターズに掲載された『レコスケくん』をまとめていく。

レコード・コレクターズ 2017年4月号

  • ポール、泥時代からの脱出の巻

ジョージ・ハリスンについての特集があるが、今回はポールの『フラワーズ・イン・ザ・ダート』のアーカイブ・コレクション記念漫画。

レコード・コレクターズ 2017年6月号

『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブバンド』50周年記念漫画。この回は厳密には「勅使河原彦左衛門くん」

レコード・コレクターズ 2018年12月号

  • 「ドント・パス・ミー・バイ」の巻

ザ・ビートルズ』(ホワイト・アルバム)50周年記念漫画。リンゴにフォーカスしてる。

レコード・コレクターズ 2019年10月号

  • 『アビー・ロード』の足並みの巻

『アビー・ロード』50周年記念漫画。ジョージにフォーカス。

最後に…

本文中にも書いたが、レコスケくんの入門としては『20th Anniversary Edition』(16年)を買えばレコスケくんをほぼ全て網羅することができる。が、熱心なレコスケ・コレクターは初の単行本でありレコスケくん以外の話も収録されている『増刊』(01年)、初期の完全復刻や「ディス・タウン」の収録された『Complete Edition』(07年)も併せて買う必要があるのでは…?

ここまで色々書いてきたが、2007年以前の詳しいレコスケくん出没情報はレコスケくんの作者でもある本秀康先生の公認ファンサイト『おもしろ帝国』の『おもしろ博物館』を参照してください。(2007年ごろ?に更新を停止している?)

おもしろ博物館 -本秀康-』

 

あとレコスケくんグッズとしては2001年から毎年出ている『レコード・ダイアリー』があるし、他にもアーティストコラボやレコ屋コラボ等もある。さらに言えば『レコスケくん』の作者、本秀康さんが設立したレーベル『雷音レコード』にも多数のレコスケくんカメオがある。

[RHION]雷音レコード|イラストレーター/漫画家の本秀康によるレコード・レーベル

 

今年はレコスケくん連載から25周年。今後レコスケくんはどこに出没するのだろうか…

 

追記:2022年9月レコスケくん出没!

レコード・コレクターズではないが、2022年9月に発刊された『ムービーマヨネーズ3』にてレコスケくんの新作が掲載!!!!

ムービーマヨネーズ 3号 [特集]映画とお仕事

  • 僕の『アザー・ミュージック』の巻

この話は『COMPLETE EDITION』掲載の『ディス・タウン』に似た特定の音楽についてではなく、レコード屋についての話。