全くの素人がRadioheadのOk Minidiscを全編聴いてみた。
目次
RadioheadのOk Minidiscについて
Ok Minidiscは2019年の6月初めにリークした音源の通称。
正確には2019年6月4日10:40am EST*1W.A.S.T.E. Central Discord*2にてmega.nz*3のリンクが貼られた。(その後、4chan /mu/などの海外掲示板で拡散されていくのである…)
Ok Computer時のセッション音源が収録されている。
全編通して聞くと大体17時間15分で非常に長い。
Ok Computerを作成していた時期(1995〜1997)に録音された音源の一部を聞くことができる。つまり、Ok Computerに収録されたもの以外も入っている。
この音源は本来公開されない音源であり、スマホのボイスメモのようなプライベートさ満載の音源が多数収録されている。
もう少し具体的な概要(仮)
現在執筆中…
Google Documentの翻訳OR要約を掲載予定…
Google Documentの見方
今回参考にしたGoogle Documentの見方一覧
これを参考にみんなも読んでみよう!!
- 色の意味
■-初期Ver/デモ
■-初期ライブ/サウンドチェック
■-未発表曲
■-その他(現在把握できていないが、意味がありそうなもの)
■-マスタリングされていない/最終アルバムミックス
■-おしゃべり/雑音/適当なジャム
- シンボル(絵文字)の意味
- 🤤 製作者のお気に入り
- ⭐️ 聖杯(レア/都市伝説的に存在していた音源)
- ✏️ ファンが名付けた曲
- 🌚 ベッドルーム・レコーディング(トムソロ)
- 📼 OKNOTOKリリース時のカセットに収録済み
- 利便性のために以下のような振り分け方している。
例)Lift 1-2 (San Francisco) [Live - 27 March 1996]
■-Disc番号
■-ヴァージョン番号(同一Discに同一曲がある場合、区別するため)
- その他
灰色の枠、時間表記がN/Aとなっている曲は公式Ver未収録。
太文字になっていない未発表曲はファン公認のタイトルがまだついていない曲。
- 以下Google Documentには表記されていないが、個人的に注記しておきたいこと
説明等でたまに見られる『u/〇〇〇〇』、『/u/〇〇〇〇』はRedditというSNSを使用する際のユーザー名。因みに『r/〇〇○○』、『/r/〇〇〇〇』はReddit上の特定のモノに焦点を当てたコミュニティーのこと。
SBD:Sound Board Directの略?
この記事について
この記事はそのOk Minidscを一通り聞いて描くメモ的なブログ。
一部いい加減な憶測や勘で書いています。ここでしか書かれていないことは基本的に憶測です。
あんまり音楽についての知識がない人が書いてるため曖昧な伝わりにくい表現があったりします。
私自身Radioheadの音源全てを知っているわけではないため、もうすでに有名なヴァージョン等について書いていたりします。
前述したとおり、この音源は非常に長いため途中で力尽きています。時間がある時にちょくちょく加筆していきます。
Radioheadが次のアルバム発売するまでにはもうちょっといい感じの形にしたいなあ…
あと、これを書いてる人はブログ自体も初心者だからいろいろ見にくいと思うけどごめんね…
この記事は以下のGoogle Document(8月15日に作成されたVer)が作成される前のVer(リーク直後に作成された第2版)を元にメモを取りながら聴いたもののまとめです。
(新しいの出てるの知らんかった)
今回タイムスタンプ等を参考にしたGoogle Documentは上リンクの41ページから始まる第2版です。
一応一部付け足したりして最新版に合わせようとはしていますが、抜け落ちている箇所があるかもしれません。
当ブログではリーク音源を公開しません。
また、リークの推奨もしません。
Disc一覧
※このブログはGoogle Documentをもとに書いてるため、MINIDISC [HACKED]におけるMD番号ではなく、Disc1~15という通しで書いています。
Disc 1
このDiscで一番の見どころ(聞きどころ?)は0:14から始まる”Exit Music / Life in a Glasshouse”だと思う。
この曲はタイトルから想像つくかもしれないがExit MusicとLife in a Glasshouseが1曲のように繋がっている!!
他には15:55から始まるフルバンド構成の”True Love Waits ”が収録されている。
Ok MinidiscのGoogle Document作った人たちはこれを「お気に入り」としていた。
他にも”I Promise”の初ライブ音源とか未完成の”Airbag”、”Electioneering”とか、トムの未発表ソロ弾き語り(メモみたいな感じ)とかある。
(トムのソロギターに関してはこのOk Minidisc通してずっとあるよ)
Disc 2
このDiscにもトム未発表ソロギターが多く入ってるよ。
このDiscの個人的な見どころは45:37から入ってる”Motion Picture Soundtrack”だと思う。
この曲はKid Aに収録されてる曲だけどもしOk Computerに収録されていればこんな感じなんだろうなって思えるロックのような感じに仕上がってる。
(もしかしたらすでにブートとかYouTubeとかで出回ってるかもしれんけど)
ちなみにこのDiscのOk MinidiscのGoogle Document作った人たちのおすすめは”Hurts To Walk (My Funky Cloak)”。(最新版のタイトルは”My New Clothes”)
Disc 3
このDiscは楽器のみのトラックが非常に多くて聴きどころはそんなにないと思う。
Nudeの未完成版が入ってるよ。
このDiscは1トラックが5分ぐらいのやつが多かった。
5分ぐらいなら普通って思うかも知んないけど、メモ的な感じになっていて面白味に欠ける。
例えるならフリーの音源とかセッションとかする時のドラムトラックのみを聞いてる気分。
あと、このDiscにはGoogle Documentの人たちが言うには「Sonic Youth風」 の曲が入っている。曲としては完成してる(?)けどRadioheadっぽさはあんまなかった(Publo Honey期っぽいって言われたらぽいけど…)
Disc 4
18枚もあるからこのDiscみたいに印象に残んないのも多くある。
このDiscのほとんどはリハーサルや未完成版などが主に入ってる。
Google DocumentによるとこのDiscには未発表音源はないらしい。
(このDiscだけの特徴だけじゃないけど時々バンドメンバー間での話し声とかが聞こえるよ)
Disc 5
このDiscの聴きどころは5:36から収録されてる”Paranoid Android”だと思う。
これはボツになった8分版のParanoid Androidで聞き応えはすごい。
途中の歌詞"Rain down~"の部分が"hallelujah"になっている。
決して悪い物ではないけどアルバムに収録されてる方が万人受けすると思う。
それ以外にも、このDiscには個人的に気になるところがある!!
43:41あたりに収録されてる環境音なんだけどね、
この環境音、なんとファミマの入店音なんだよねおそらく。あと鳥の鳴き声も入ってる。
それで聴いてて思ったんだけどこれって…
Disc 15に収録されてるLift(このリークの時に話題になったやつ)のイントロのとこで使われてね!?(LiftについてはDisc15のとこで詳しく?書いてるよ)
Disc 6
このDiscは異色。
最初の24分ぐらいは今まで通り音質の悪いレコーディングとかリハーサル音源がメイン。
しかし!
後半の10分はジェームス・ボンドシリーズのサントラが収録されている!
一応、下のリンクで 何が収録されてるか確認できるよ(英語)
※ちなみにRadioheadが公式でBandcamp経由でリリースした音源ではこれはカットされてる(これ以外のDiscでも著作権的に怪しいものはカットされてる)
Disc 7
このDiscでは比較的いい未発表レコーディングが多かった印象。
このDiscではGoogle Documentによると、
- 0:09 ”Leave your comments and reactions here”(トムソロ)
- 12:27 未発表フルバンドジャム
- 30:17 ”Airbag”(初期リハーサル、完成版よりヘビーな感じ)
が聞きどころらしい。
Airbagは初期リハーサルの段階ではイントロとか色々違うのがなぜか印象的だった。
(多分CD収録版との違いがはっきりしてたからだと思うが)
CD版だと最初の9秒ぐらいはディストションギターがメインな感じでそのあとクリーンギターが入ってくるんだけど、このリハーサルは最初っから両方のギターが入ってる。(ディストーションギターがちょっと違うけど雰囲気としてはそんな感じ)あとギターがめちゃくちゃ暴れてる。
あともう一つこのDiscで印象的だったのが17:56から収録されてる”Karma Police”
このヴァージョンはおそらくめちゃくちゃ初期の段階ではないかと推測される。歌詞、曲の作り共にCD版とはかなり異なる。
このKarma Policeでは歌詞(初期段階)の”This is what you get when you fuck with me”部分をCD(完成版では”This is what you get when you mess with us”の部分)より高く歌ってる。(この歌い方はDisc 8とか他のDiscでも確認できる)歌い方が高いと少しポップな感じに聴こえなくもない。
Disc 8
このDiscの前半はトムソロがメインで収録されている。
最初の方に入ってるトムソロはPublo Honey〜The Bendsの頃の面影が強く出てる感じ。
一部ワールドミュージックっぽさある。
9:21から始まるトムソロ若干Led ZeppelinのKashmirっぽさある。(ギターリフが)
このDiscの後半はライブ音源だけど、そこまで音質が良いものではないし完全に入ってない(途中で途切れる)曲も多かったからあんまり言うことない。
Disc 9
このDiscも特に言うことない。
今まで通り曲の試行錯誤とか日の目を浴びれなかったソロギターの曲とか。
強いて言うなら、24:33から始まる”Let Down”が10分ぐらいあって聴きごたえはあった。トムが言うには「ライブで弾くには難しいから変えた」らしい(Google Documentにそう書いてあった)
このDiscは今までのDiscの中でもOk Computer期に近いものだと思う。Ok Computerに収録されてる曲等が比較的CDに収録されたものに近い気がする。歌詞が異なったり、バンドで練習しているような音源もあり、完全にCDとは同じではないけど。
Disc 10
このDiscは3:52に”True Love Waits”、10:05に”The National Anthen”、13:13に”The Bends”が入っててなんか不思議な感じ。
3:52の”True Love Waits”はギターのエコー?グリッチペダル?みたいな感じのノイズが最初すごい入ってる。ちなみに途中で終わる。
10:05の”The National Anthen”は物凄いロックに仕上げられてる。(まるでYouTubeにあるロックアレンジカバーみたい)※カセットに収録されているものと同じ。
13:13の”The Bends”はCDと比べてゆっくりしてる。※このヴァージョンの"The Bends"は1997年のコンピレーション盤"Long Live Tibet"*4に収録されているヴァージョンと同じ。
Disc 11
このDiscはライブ音源が多数収録されてる。が 完全に収録されてるものは少なかった。
このDiscはしょっぱなから前衛音楽のようなものから始まる。※この曲はStockhausen*5のStimmung*6という楽曲の一部らしい。
また、このDiscにはツアーの移動中のバス内で録音されたと思われる音源も入っている。このような音源は世に出ることがないと思われれるため貴重だと思う、と同時に聞いてはいけないものを聞いているという意識が強く残った。
Disc 12
このDiscは主にOk Computer期のライブ音源を収録している。ここで収録されている音源は基本的にCD音源に近い。
Disc 13
このDiscは公式販売音源だと大分カットされている。(Google Documentによるとテレビの音源が収録されている。)リーク版は約50分あるのに対し、公式販売版は約17分である!
なぜかカセットにも入っている冷蔵庫のノイズまでカットされている。
カットされていない音源は主にトムソロ。
1:47(公式販売版は0:00)から始まるPalo Altoではトムとジョニーがコードの確認しているのが分かる。
Disc 14
このDiscのほとんどはデモ音源とライブ音源でできている。
0:04から始まる"Ed's Song"*7も結構興味深い。おそらく試行錯誤最中の音源か?マイクの音量等結構探り探り感がある。急にマイクの音量が大きくなるからびっくりした…
Hurts To Walk*8のDisc2とは異なるテイクが収録されている。比較的完成に近い段階にあったのではないかと思われる。この曲はもしかしたらB面等何かしらの形でリリースする予定だったのだろうか?
Disc 15 ※『Lift』が入ってるDisc
このDiscですよ皆さん!!あのLiftが収録されてるのは!!
↑ここでも語られてるやつです。
この曲自体はOk Computer OKNOTOKに収録されているが、このOk minidiscヴァージョンはもっとThe Bendsとかにあるようなディストーションの効いたギターの印象が強い。
Disc5でも書いたがこのヴァージョンの「イントロシンセ」(多くのメディアではそう書かれている)がファミマの入店音(をサンプリングしたもの)ではないかと思う。
あとこれ以外にも駅員の「ドアが閉まりまーす」や駅でたまに聞こえる鳥のさえずり(駅の盲導鈴)の音も聞こえる気がする。
ちなみにそう思う根拠として、Ok minidiscでは所々に日本ツアー時に録音した可能性のある環境音(主に駅構内のアナウンス等)が残されている、ということが挙げられる。具体的にはDisc5の43分あたり(鳥のさえずり、電車の出発チャイム、ファミマ入店音等)。
Disc 16
このDiscはOk computerの初期トラックリスト通りに収録されている。*9
別ミックスらしいが、あんまり違いがわからなかった。
このDiscはマスタリングされていない音源が収録されている。合計再生時間が1時間8分もある。
Disc 17
こちらは前Discと同じようにCDに収録されたものに近いミックスがされた曲が多く収録されている。
このDiscでは"The Tourist"と"Polyethylene Pt 2"がメインで入っている。ていうか、"The Touris"tと"Polyethyene Pt 2"が2回と"Fitter, Happier"、同じトムソロ2曲しか入っていない。
Google DocumentはこのDiscが27分という長さ及びマスタリングされていない音源が収録がされていることから、前のDiscの続きではないかとしている。
Disc 18
このDiscはトムのボイスメモ的なものだと思う。
外でアカペラで歌っている音源が多く入っている。
興味深いことに、25:45からはトムが映画Halloweenのヒロイン、ローリー・ストロードのテーマ曲*10に合わせてビートボックスをしている。
最後に
この記事は決していいものではないと思う。(内容的にも、文章的にも)
(個人的にはDisc10以降が酷かったと思うので時間があれば書き直したい)
でも何かしらの形でこの事件を日本語で残しておきたかった。
(一部ブログ、ニュースサイトで扱っているけどリーク直後のものしかなかったと思う)
将来、新たなRadioheadファンが こんな事件があったってことを知ってくれたら嬉しいです。
本来このようなリークは喜ばしい出来事ではありませんが、もう公式では聞くことのできない音源について何かしらの形で残しておくことが今できる最善ではないかと考えました。
これがきっかけでOk Minidiscの日本語Wiki*11が作成されたらこれ以上嬉しいことはありません。
こんなとこまで読んでくれてありがとうございました。
(i hope you are ok. thankyou for reading)
*1:日本時間:同日11:40pm
*2:Radioheadファンの集まるDiscordサーバー
*3:オンラインストレージサービスのサイト
*4:Long Live Tibet | リリース | Discogs
*5:カールハインツ・シュトックハウゼン、ドイツの現代音楽家
*6:Singcircleという合唱団によるパフォーマンス・ヴァージョン
*7:のちの"Lull"
*8:最新版Google Documentでは”My New Clothes”
*9:公式販売版では”finished mixes”というタイトルになっている